RADEN-ORI

光を織るということ。

貝殻の真珠層に宿る光を、糸へ。 その光を、絹とともに織物の中へ。

民谷螺鈿がつくる「螺鈿織」は、貝の光そのものを織物へと変える技術です。

WHAT IS RADEN-ORI

貝の光を、装飾から、身にまとう織物へ。

螺鈿は、貝殻の真珠層がもつ光を生かし、器物などの表面を彩ってきた技法です。

民谷螺鈿は、その美しさを受け継ぎながら、貝の光を細い素材へと変え、織物の中へ組み込むことに挑みました。

表面を飾る光から、織物そのものに宿る光へ。そこから「光を織る」という表現が生まれています。

THE LIGHT OF SHELL

海が育んだ、貝の光。

貝殻の真珠層は、光や見る角度によって色や輝きが変わります。その表情を生かし、絹とともに織り込んでいます。

PROCESS

光が、織物になるまで。

01 / FOIL MAKING

貝の光を、織る素材へ。

02 / CUTTING

織るための細さへ。

03 / WEAVING

一本ずつ、光を織る。

螺鈿織には、和紙の上で貝を配置して模様をつくる「絵箔」と、貝を貼った素材を用い、織りの組織で模様を表す「ジャガード」があります。

ここでは絵箔の工程を中心にご紹介します。

01 / FOIL MAKING

光の向きを読みながら。

貝の厚さ約0.1mm

貝殻を約0.1mmまで薄く加工し、模様に合わせて切り出した後、和紙の上へ配置していきます。

貝の真珠層は見る角度によって光の見え方が変わるため、図柄全体の光が自然につながるよう、反射する方向を考えながら一枚ずつ配置します。

和紙は湿度や温度によって伸縮するため、素材の状態まで見極めながら作業を進めます。

02 / CUTTING

織るための細さへ。

箔糸の幅約0.6〜0.75mm

貝の真珠層を貼り、金彩などを施して完成した和紙を、細い箔糸へと裁断します。

織物の中へ均一に組み込むため、刃が入る角度や幅のばらつきを抑えながら一本ずつ整えていきます。細かな傷や割れがないかも確認し、製織へ進みます。

03 / WEAVING

一本ずつ、光を織る。

裁断した箔糸は、緯糸として織物の中へ通していきます。

箔糸は平たく、わずかな反転でも光の見え方が変わるため、一本ずつ位置と向きを確かめながら、光の連続性を保つように織り進めます。

ずれれば、貝が生み出す光の流れも途切れてしまう。だからこそ、一本一本を確かめながら織ることが必要になります。

MAKING RADEN-ORI

手元から見る、螺鈿織の工程。

LIGHT IN MOTION

動きに応じて、変わる輝き。

見る角度や身体の動きで変わる、貝の輝き。写真では伝えきれない表情を、映像でご覧ください。

TANGO

織物の土地で、受け継ぎ、変えていく。

民谷螺鈿が拠点を置く丹後は、長い時間をかけて絹織物の技術を育んできた土地です。

受け継がれてきた織りの技術と、貝という異なる素材。伝統をそのまま残すのではなく、新しい素材と出会わせながら、螺鈿織は形づくられてきました。

FROM TEXTILE TO OBJECT

織物から、身につける光へ。

帯として培われてきた螺鈿織は、今、さまざまな形へと広がっています。織物の光を、より身近なかたちで。

RADEN-ORI

海の光を、日々の装いへ。

貝と絹、そして丹後の織りの技術から生まれる螺鈿織。その輝きを、身につけるかたちでお届けします。